パッシブデザイン

Passive Design

機械にできるだけ頼らず、太陽光、熱、そして風といった「自然のエネルギー」をそのまま
利用し、快適な暮らしをしようとする設計思想・設計手法のことを言います。
自然の光や風を上手に活用し、室内を冬は暖かく、夏は涼しくすることで、電気やガスなどへの依存率が減少し、省エネでありながら快適で健康的な暮らしを実現することができます。パッシブデザインは建物そのもので快適性を生み出します。

パッシブデザインという設計を行うスキルには相当な幅があります。
ただ単に“パッシブデザインらしいこと”を設計に組み込んだとしても、上手くいくとは限りません。地域の気候を把握し、敷地の周辺環境を読み、熱・光・風の性質を知り、様々な計算やシミュレーションを行うことにより、パッシブデザインが成功する確率が上がっていきます。

20年以上経った家でも10年未満の家でも、後悔する項目の1位と2位が同じです。
ここで、着目していただきたいことは、1位と2位は3位以下を大きく引き離していること。
そして、2位が「寒い/暑い、風通しが悪い、暗い、結露」ということです。
10年以内に新築をされた方でも、実に4割の方が住環境に不満を持って生活をしていることになり、現在でも、暑さ、寒さに対する不快感を抱いている方が多いと言えます。実際に家を建てる段階では、現在の技術であれば「寒い、暑い対する不満はないだろう」とお施主様が思われているのか、あまり話題に上がらないようですが、この結果でわかるように、実はこうした項目で後悔している人はとても多いのです。

家庭内でヒートショックで亡くなる人は17,000人と推計されており、その数は同年の交通事故の死亡者数4,611人を遥かに超える数です。その原因は室内の温度差と言われています。
また、欧米では室温規定が設けられている国もあります。
このように建物の断熱性能(室温)が健康に影響を及ぼすことがわかります。

このグラフを見ると、主に、アレルギー性鼻炎やアレルギー性結膜炎、アトピー性皮膚疾患、手足の冷えなどが断熱性を上げることにより、改善率が20%上昇しています。
健康性がなぜ上昇するのか明確にはなっていませんが、家全体の室温が上がり、長時間過ごす居室の最低室温が上昇することが起因していると考えられています。
※断熱グレード5とは…Q値でいうと、1.9W/㎡K程度となり、冬の最低室温が15℃程度です。

2020年の義務化に向けて省エネ基準が大きく変わりました。この基準では外皮性能と一次エネルギー消費量を計算し、基準値を満たすことが原則になります。これにより住宅性能が数値化され、評価されるようになります。
これは単に「省エネ基準が複雑化した」「義務化された」という話ではなく、お施主様の住宅性能に対する評価のものさしができたことになり、住宅会社を決める際の判断基準のひとつとなりえるということです。

住宅性能が数値化されることで評価のものさしができますが、お施主様にとっては専門用語が多く、実感しにくいというのが現実ではないでしょうか。
一次エネルギー消費量をMJ(メガジュール)で説明するのではなく、光熱費に換算して、「年間光熱費は○円となりそうです」と説明する。
外皮性能をUA値の基準値と照らしあわせて説明する際に「室温は○℃になりそうです」と説明する。このように住宅性能をわかりやすいカタチで説明する住宅会社が増えています。

シミュレーションの必要性

パッシブデザインの設計はもちろんですが、自社が企画・設計した住宅性能の良さを、根拠を持って伝えられるようになるためには、住宅の温熱環境や省エネ性能をシミュレーションすることが必要になるのではないでしょうか。
小さなエネルギーで豊かに暮らせる住まいの提供に、Energy ZOOを役立てていただけることを願っています。

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