設計の判断に、性能という裏付けを。 ― FANFARE設計部門がEnergy ZOOを現場で使う理由 ―02
Energy ZOOを運営するFANFARE Inc.の設計士は、設計の初期段階から住宅性能を可視化しプランや断熱仕様などの設計上の判断に活かすとともに、その内容を、工務店への提案やお施主様への説明にもEnergy ZOOを活用しています。
前回のコラム「設計の判断に、性能という裏付けを。 ― FANFARE設計部門がEnergy ZOOを現場で使う理由 ―01」では、経験と実績豊富な設計士がEnergy ZOOを活用してどんな影響があったのかご紹介しました。
今回は、2025年度に新卒入社した設計士が、
「Energy ZOOを初めて使用して感じたことや、設計実務で活用できる内容」
について社内導入事例としてご紹介します。

Tさん
FANFARE Inc. 設計部門
2025年度新卒採用
主な業務内容:プラン作図などのサポート、設計業務
学生時代、建築分野に身を置く中で環境問題へと向き合い、改善に貢献し、未来にいいものを残せる仕事をしたいと考えていた時に、建築を軸としつつプロダクト・グラフィックデザイン・システムへと領域を広げ、枠にとらわれず社会をより良いものにするための取り組みをしているFANFARE Inc. に出会い、入社を決意。
―温熱・省エネに関する知識はどの程度持っていましたか?
学生時代にUA値や計算方法といった知識は学んでいましたが、それが実際の設計や住み心地とどう結びつくのか、またどのぐらいの数値が適切なのかといった感覚は、正直つかめていませんでした。
部材やサッシの種類によって性能がどう変わるのかも、実感として理解できていなかったと思います。
それがEnergy ZOOを活用することで住宅性能の「室温」が可視化され、具体的に快適さのイメージができるようになりました。住まいの中の環境と数値が結びついた感覚です。
FANFARE Inc.の設計部門は必ず室温・省エネのシミュレーションを行うため、先輩方に数値の意味や室温の目標、入力方法を教わりながら経験を積んできました。
入社して半年ほど経った頃には、ほぼ一人で一通りのシミュレーションを行えるようになりました。
「 作図と同時に検証するのが“当たり前”に」
―Energy ZOOを実務で使うタイミングは?
現在、クライアント案件やプランニングは担当していないため、先輩が作成したプランをもとに作図を進めながら、ほぼ同時進行でEnergy ZOOの検証を行っています。
設計する時間の中で、自然と組み込まれている感覚で活用しています。
ファーストプレゼンで住宅性能をお客様に説明するため、住宅の快適さのエビデンスを出すため、正確な間取りが決まっていないラフプランの段階でも必ず検証を行い、性能数値を確認します。
もし良くない数値が出た場合には、
「こういったUA値が出ていますが、このままで問題ないでしょうか?」
「夏の日射遮蔽が目標に足りていませんが、サッシの方位、大きさは、これで良いでしょうか?」
と先輩に確認します。
その後、先輩からのフィードバックを受けプランニングに戻り、パッシブデザインの観点でも検討し直し、「窓を性能が良いものに見直そう」「夏の日差しを遮るために庇をもう少し出そう」といった調整を行いながら、より良い数値になるよう資料を完成させていく、という流れです。
まだお客様に直接プレゼンや説明をする機会はありませんが、プランをもらった先輩への説明と説得には、とても役立っています。
数値やシミュレーション結果があることで、「このプランが施主にとって快適な住まいになるのか」を具体的に考えられるようになりました。
目の前のプランに対してだけではなく住まい手の暮らしを想像しながら、より自分の言葉で説明しやすくなったと感じています。
―Energy ZOOがあってよかったと感じる点はありますか?
正直、住宅性能や省エネについては用語や計算式などの、表面上の知識しか持っていませんでした。
建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律(建築物省エネ法)が、2025年度に義務化され、省エネで快適に長く住める住宅はこれからの時代にますます求められるものです。設計者として当たり前に身につけておくべき分野だと感じています。
もしEnergy ZOOがなかったら、自分で一から勉強して、計算して…と考えると、かなりハードルが高かったと思います。
Energy ZOOは、基本的な入力項目が用意されていて選ぶだけで進められますし、画面も分かりやすい。マニュアルも充実していて、困ったときには先輩にすぐ聞ける環境があります。最初はマニュアル通りに数値を入力するだけでしたが、最近は「なぜこの数値になるのか」「どうすればもっと良くできるのか」と、その理由を考え、理解できるようになってきたことが一番実務につながる点だと思います。
―今後、活用していきたいプログラムはありますか?
「光熱費計算プログラム」です。
光熱費という形で示すことで、相手にも分かりやすく、納得感のある提案ができるはずなので、しっかり使いこなせるようになり、提案の幅を広げていきたいです。
今は工務店様とのやり取りが中心ですが、将来的にお客様と直接お話しするようになったときには、やはりお金の話はとても重要だと思います。

「快適性」という目に見えないものを言葉にするのはとても難しく、また専門的な知識を持たないお客様にとっては私たち以上に想像しにくい部分だと思います。
あとから「デザインはいいけど思ったより暑いんだね」と気づくことがあっても住宅の性能はそう簡単には変えることができない部分、設計段階でお客様にきちんと説明することができれば、そのギャップをできるだけ小さくし、より快適な住宅を目指すことができるはずです。
そのためにはまず自分たちがしっかりと知識を持ち、性能を理解し説明できることが、お客様にとっても良いことだと考えています。自分もそのような設計士として今後も成長していきたいと感じています。
Tさん、ありがとうございました。
立場が変われば、Energy ZOOの役割も変わる
前回と今回のコラムでベテラン設計士と新人設計士、それぞれの立場から見たEnergy ZOOの活用についてご紹介しました。
ベテラン設計士にとってEnergy ZOOは、これまで外部に委ねることもあった省エネ性能の検討を、設計初期から自らの手で確認できる環境を整える存在でした。
仕様を変えたときに数値がどう動くのかを即座に把握できることで、立ち止まる時間が減り、設計の判断がよりスムーズになっていきます。
経験を重ねた設計者にとっては、判断を前に進めるための“加速装置”として機能していました。
一方、新人設計士にとってEnergy ZOOは、設計の土台を形づくるための“基準”そのものでした。
「何をもとに考えるのか。」「どこを改善すべきなのか。」数値という明確な指標があることで、設計の思考プロセスそのものが整理されていきます。
ベテラン設計士には「判断を前進させる力」を。
新人設計士には「判断を支える基準」を。
Energy ZOOは、立場の違いに応じて役割を変えながら、設計に共通の軸をもたらします。
それは個人の力量に依存しない、再現性のある設計体制をつくるための一歩でもあります。
Energy ZOOを通じて、より良い住宅を一棟でも多く広げていきたいと考えています。
その第一歩として、ぜひ貴社の設計にもEnergy ZOOをご活用ください。
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