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#光熱費計算 #省エネ

どれだけ光熱費が削減できたかを「エネルギー」ではなく「お金」で見たい!

今回はエネルギー(J ジュール)を実際のお金として計算するにはどうしたらいいのか?
その概要について説明いたします。

建築研究所の「エネルギー消費性能計算プログラム」の結果には、入力した物件の一次エネルギー消費量(年間)が表示されています。
これを見れば「基準値からどれくらい一次エネルギー消費量を削減できたか」、すなわちどれだけ省エネできたか(年間)がわかります。

この例ですと、
暖房設備のエネルギーは、基準一次の「23,565MJ」と、
入力した物件の暖房設備の設計一次が「17,402MJ」なので、
その差の23,565-17,402=「6,163MJ」がエネルギー削減、年間で省エネできたことがわかります。


でもエネルギー量で言われても、やっぱりピンとこない方も多いと思います。
そこで今回は、このエネルギー量を「お金」に換算するやり方(基本のところ)をお伝えしていきます!

■そもそもJ(ジュール)って何だろう

ジュールには「エネルギー」であったり「仕事」であったり「熱量」「電力量」などのいろいろな意味合いがあるのですが、ここでは「物体が持つエネルギーの基本単位」というとらえ方をします。

普段私たちが使うエネルギーとして「電気」「ガス」「灯油」「薪」などがあげられますが、これらはすべてジュールに換算することができます。
 電気を1kWh使った時のエネルギー量は、9,760,000J=9,760kJ=9.76MJ
 都市ガスを1㎡燃やした時のエネルギー量は、45,000,000J=45,000kJ=45MJ
 灯油を1ℓ燃やした時のエネルギー量は、36,490,000J=36,490kJ=36.49MJ
 薪1kgを燃やした時のエネルギー量は、約20,000,000J=20,000kJ=20kJ
と、ジュールに換算することで、消費したエネルギーを同じ基準で比較することができます。■J(ジュール)を各エネルギーに換算する

この式を使うことで、ジュールで表示されたエネルギーを「電気」「ガス」などの各種エネルギーの「量」として換算することができます。
 上の表の「6,163MJ」を各種エネルギーになおすと、
  6,163MJは、電気で表すと、6,163MJ÷9.76MJ=631.454…≒631.45kWh
  6,163MJは、都市ガスで表すと、6,163MJ÷45MJ=136.955…≒137㎡
  6,163MJは、灯油で表すと、6,163MJ÷36.49MJ=168.895…≒168.9ℓ
  6,163MJは、で表すと、6,163MJ÷20MJ=308.15=約308.15kg

■各エネルギー量に換算出来たら、単価をかけてお金に換算する

各種エネルギーの量がわかったら、あとはこれに各エネルギーの単価をかければ金額がわかります。(各種単価はお住いの地域で異なりますので、提供元のホームページなどでご確認ください)
 東京電力の1kWhあたりの電気単価平均は約35.8円なので、
  電気代で表すと、631.45kWh×35.8円=22,605.91円。
 東京ガスの1㎥あたりのガス単価平均は約157.1円なので、
  ガス代で表すと、137㎡×157.1円=21,522.7円。
 東京の灯油価格は18ℓで2,228円(24年8月)なので、
  1ℓ当たり単価2,228円÷18ℓ=123.777…≒123.8円となり、
  灯油代で表すと、168.9ℓ×123.8円=20,909.82円。
 Amazonでは6kg2,500円で売っているので、
 1kgあたり単価2,500円÷6=416.666…≒416.7円となり、
  薪代で表すと、約308.15kg×416.7円=128,406.105円。

基準の暖房エネルギー(年間)に対して、
電気代なら約22,606円、
ガス代なら約21,523円、
灯油代なら約20,910円、
薪代なら約128,406円節約になったことがわかります。

いかがでしょう?どれくらい省エネになったのかがわかりやすくなったのではないでしょうか?

Energy ZOOの「光熱費計算プログラム」では、考え方は同じですが、もう少し詳細な計算で一次エネルギー消費量を年間光熱費に換算しています。
入力はエネルギー消費性能計算プログラムの結果PDFを読み込むだけでほぼ完了し、とってもカンタン!

入力方法についてもう少し詳しく知りたいユーザー様は基本研修の入力ワークショップを、導入前のお客様はオンライン説明にてご相談ください!

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