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パッシブデザインの力をとにかく事細かにお客様に伝える。これを実行するのに一番使いやすかったのがEnergy ZOOでした。

株式会社タイコーアーキテクト
 前田 良 様
https://taiko-architect.com/
「パッシブデザイン」「ロングライフ」「フィット」の3本柱を家づくりの大事なポイントにし、省エネで快適な住まいを提案している、タイコーアーキテクト 前田さまにお話を伺いました。

お客様にパッシブデザインの力と奥深さを伝えられる。

Energy ZOOを知ったきっかけと導入の決め手を教えてください。

10年ほど前にセミナーで野池先生と出会い、そこからパッシブデザインを学び始め、より詳細に計算やご提案をするために、5年ほど前にEnergy ZOOを導入しました。

パッシブデザインを武器として活用するためには、とにかくお客様に「パッシブデザインとはこんなこと」と情報を事細かに伝えて、自分たちが作っている家のことを伝えることが大切だと思っています。

ファーストプレゼンの時点で、プランした家の性能だけでなく、日照シミュレーションや温度変化まで提案しているのですが、この説明をするのに一番使いやすかったのがEnergy ZOOでした。

申請用のツールにはない、外部遮蔽などの効果を反映できる点や、プレゼンの際にグラフや数字をその場で動かしながらお客様に提案できる点が素晴らしいです。

Energy ZOOを使い始めて、社内ではどんな変化がありましたか?

まず、プランを作っていく時の基準ができました。高断熱高気密なだけの家だと、日射が取り込めず寒い家になってしまうので、ηAHの数値を確保し、昼間の温度が上がるように設計していきます。Energy ZOOでシミュレーションをして、目標値に近づけているか、近づいていない場合はどう設計したら近づくか。断熱性能と日射量がどのように影響するのかわからなかったところが、室温に目に見えて影響することがわかり、設計スタッフの意識が激変しましたね。

また、営業も含めてEnergy ZOOが使えるようになることで、社内での意識統一ができました。営業からお客様に提案する時でも、室温を想定した上でお客様に提案したり、逆に設計に要望を出したりなどが行えています。

設計や営業ともに、お客さまの要望であってもやってはいけないことがルール化され、結果として全体の提案力や意識統一、家づくりの一貫性が高まり、歩留まりが上がっていると実感しています。

お客さまの反応で変化したことがあれば教えてください。

信頼関係が作りやすくなりました。納得材料が目に見えているのが一番いいようです。

プラン提案時に室温シミュレーションを提示すると、ちゃんとその家で暮らす人のことを考えてくれているんだなとお客様に伝わるので、そこが安心材料になり、信頼になり、住宅性能については一任していただく形でお客様は間取りなど他のことに集中できるということもあります。

良い値ではないときも、正直に伝えています。

Energy ZOOはどんな場面で使われていますか?

お客様には初回面談でパッシブデザインとは何かを丁寧に説明し、どういった設計手法かというところをしっかり理解してもらいます。そしてファーストプレゼンで家のプラン、日照シミュレーション、Energy ZOOでの室温シミュレーションと光熱費計算のデータを出しています。あらかじめパッシブデザインの手法を細かく伝えてあるので、すんなりご理解いただけることが多いですね。全部プランが固まってからシミュレーションするのではなく、どんどん先に情報を出しています。

Energy ZOOのシミュレーションで思ったより室温があがらないという結果が出た場合は、そのことも正直にお客様に伝えています。Energy ZOOでは暖房や冷房で出力のW数を指定してシミュレーションができるので、「冬の日射は少し足りないですが、これくらいの弱めの暖房を入れただけで十分暖かく過ごせますよ」とか、「夏は少し室温が上がってしまいますが、これくらいの冷房だけで快適に過ごせますよ」といった具体的な提示ができます。すると必要なエアコンの出力も決まり、エアコンの機種の目安や運転時間、運転の強弱も決まってくるので、「それくらいで済むんですか!」と驚かれ、説明に納得いただけることが多いです。

ハウスメーカーでここまでの提案をしているところはなかなか無いので、強みになっていると思います。

ハウスメーカーに簡単に追い抜かれない為にも

今後の展開をお聞かせください。

実測データを増やしていきたいですね。パッシブデザインはもっと奥が深い。幸い分譲地がありモデルハウスを建てて断熱性能を試したり、日射を取り込んでみたりと検証を続けてそろそろデータが集まり始める頃ですが、あくまでモデルハウスなので実際に住む人に対してどうなのか、今でも「もっと試していかないといけない」という感覚があります。

住宅性能はすべて公開をしていますが体感的にどうかというところをお客様に伝えられればと思います。

暑がりの人と寒がりの人とで快適に思う温度帯も違うので、その辺をリアルな声として伝えていけたらよいなと。

現在ハウスメーカーで室温を出しているところはほとんどありませんが、これから4、5年もするとどのメーカーでも室温シミュレーションを簡単に出してくるのではないかと思っています。すると長いスパンで考えた時は、今のうちにやっておかないと今後厳しいぞと。そうならないためにも、実測でデータを積み上げるのは時間がかかるので、理想とするモデルハウスをとにかく建てて、室温を測ってデータを貯めていくという事に取り組んでいきたいと思っています。

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